最近、どうもブログが長くなりがちです・・・お暇ですか、今?
ブログ読み始めちゃって大丈夫ですか?
ここ最近、新しい生徒さんが、わが道場に入門されています。
年齢は、さまざまですが、30代、40代、60代といった大人の初心者さんです。

やったー!
モップ掛け要員が増えたー!
初心者さんは、まず、面を着けずに、先生について、構えや足さばきについて学んだり、私たちと一緒に、剣道形を学ぶことから剣道稽古をスタートさせます。
初心者さんたちが、
先生から教えていただくことに対して、真剣に耳を傾け、素直にそれを実行しようとするお姿・・・。
稽古が終わって次の稽古の日までが、待ち遠しくて仕方がなくて、犬の散歩しながら、すり足の稽古をしてしまった・・・というお話。
前回、教わったことを、おうちに帰ってからメモに書き留められたのでしょうか?ご自身の手書きのメモを見ながら、稽古が始まるまでの間、一生懸命、剣道形を復習されているお姿・・・。
こうした初心者さんの様子を見て、私は思います。

私も、昔は、あんな感じだったのに
知らないうちに、私は、
傲慢キャットになってきてるのかしら
そんな中、数か月~1年の稽古を経て、ついに、ある初心者さんが 面を着用して稽古に参加されることになりました。

おお!やったー!
ついに面をかぶれる日が来たぞー!
面をつけての切り返しや、打ち込み稽古は、初心者さんにとっては、とても、エキサイティングだったようで、面金越しに見える初心者さんの表情が、とても生き生きとされていました。
そんな表情を見ていると、私も、気持ちが上がってきて、自分も、もっと一生懸命稽古をしなくては!っと思えてきたものです。
面をつけた初心者さんは、まず、
すり足の切り返し
踏み込み足と体当たりによる切り返し
面・小手・胴、小手面の基本打ち
こうした基本稽古をひと通り、2週間ほど稽古をしました。
わたしたちの道場は小さな道場なので、かかり手側だけでなく、元立ちの稽古も同時に行います。
元立ちが上手にできないとかかり手がお稽古できないもんね
そして、ある日、先生が、
「じゃあ、初心者さんも、一度、地稽古やってみようか」と言われました。
筋書きのない状況の中で、向き合った相手と戦う!というシチュエーションは、初心者さんにとっては、まさに正真正銘の初体験です。

え!まじ?
めっちゃ緊張するー!!
何をどうしたらよいのかもわからないまま、おそらく、ちょっとドキドキしながら蹲踞をされていたことと思います。
私がお相手をさせていただいた初心者さんは、すでに、これまでに、基本稽古で、そこそこ姿勢正しく、構えをとって、面打ちができるようになられていた方でした。
私と向き合った瞬間、大きな気合いも出すことができていました。
おそらく、そのせいでしょうか、私は、無意識に、その方が、地稽古でも、そのまっすぐな面打ちを放ってくることを頭の中でイメージしていました。
しかしながら、実際に起きたことは全く異なっていました。以下は、私の推測ですが・・・
おそらく、初めての地稽古ということで、緊張と興奮が織り交ざったまま、私が何をしてくるのだろう?っと、考えておられたようで、私をものすごく警戒してジッとしている・・・そんな状態が、しばらく続きました。
そして、私が、1歩踏み込んで、大きく面打ちに出ようとした瞬間、初心者さんは、その動きに大きく反応され、竹刀と上半身を使って、強い力でもって、私の攻撃を押し出そうとされました。
また、別の場面では、私が、打ってこなさそう、しかも、中心は空いている・・・とお感じになられたのでしょう、ご自分から面を打ってこられました。
しかしながら、そのときの面打ちは、普段、その人が、基本稽古でできていた真っすぐな面とは、まったく異なるものでした。
打突のチャンスが消える前に、早く打たねば!
そんな思いがあったのでしょうか?
普段できていた構えは、一瞬で消え、身体中が力んでいるような感じでした。
そして、勢いをつけるために、竹刀を後ろに大きくふりかぶり、相手の攻撃を避けようとするように、中心線から外れた軌道で面を打ってこられました。
私は、その様子を見た瞬間、めちゃくちゃ
ドキッ!!
としました。なぜなら、
これ、私だ!!
まるっきり私だがねぇ~!
いきなり尾張弁?
と、思ったからです。

ああああ~
こういうことかぁ~・・・
口を酸っぱくして、ここ数年、先生が私に言い続けてこられていたことは、こういうことだったのね。
初心者さんと地稽古をしたことで、今回、私は、かかり手側の心理も想像しつつ、受ける側から見える風景も経験できたことで、これまで、自分が、地稽古や試合の場で、なぜ、普段通りの自分の剣道で闘戦うことができなかったのか、その理由というか、からくりみたいなのが、明らかになった感じがしました。
特に「構え」についてです。
今回、初心者さんと地稽古してわかったことは
あ!
構えが崩れるってこういうことか!
ああ!
構えが崩れる”瞬間”ってここだったのか!
あああ!
構えが崩れる”原因”ってここにあったのか!
こういったことでした。
いま、素直に思います。
今ならわかります。
先生がいつも私に言われた通り、試合中の私の面打ちに、構えなど、どこにも存在していなかったということが・・・。
今回の初心者さんと、まったく同じ心理で、私は、相手に向き合った瞬間に、色々な考えや感情に心が捕らわれてしまっていました。
「構え」を何のために使うべきなのか、全く理解していませんでした。
試合中の私は、お相手が動くたびに、その動きにつられて手元をあげ、文字通り、私はお相手に振り回されていました。
そこには、まったく、「私自身」が存在していなかったように思います。
いやあ・・・考えれば、考えるほど、今日の初心者さんと私は、まったく同じことをやっていました。
剣道の稽古をしていると、ときどき思います。
もし、
構えや足さばき
気の使い方
切り返し
面返し胴
気剣体一致の打突
などなど、こうしたものすべてに昇段審査が存在していたら、
今のわたしは、それぞれ何段を授けてもらえるのだろう?・・・と思います。
というのも、考えれば考えるほど、剣道の世界は、ある意味、ものすごくシンプルだけれど、おそらく、いつまでたっても100点満点がもらえない奥深さがある世界なのではないか・・・というような気がするからです。
例えば、
今回の地稽古で、初心者さんは、身体を力ませながら、相手からの攻撃を避けるために、竹刀を大きく振り回しながら面を打ってしまった・・・
そして、
私はといえば、試合中、相手の強い攻めに気持ちが揺さぶられ、つい手元を上げてしまったことによって小手を打たれてしまった・・・としたとき、
私も初心者さんも、見た感じでは、それぞれが異なる失敗をしているようにみえます。
しかしながら、蓋を開ければ、これら2つの失敗の本質は全く同じのような気がします。
剣道経験歴に差はあれど、二人とも、
強い気持ちでもって相手に向かっていくことができなかった・・・
主導権を奪われ、相手に翻弄されて、自分を見失ってしまった(構えを崩してしまった)・・・
それゆえの敗因であると思います。

わたしも初心者さんも、
一緒のところで、
つまづいているんだね
今回、私が受ける側に立ったことによって、いままで自分自身が感じとることができなかった構えがなくなる瞬間とその原因が、はっきり見えたことは、本当に貴重な体験だったと思います。
初心者さんの「初地稽古」のお相手をさせていただいたことで、とても大事なことに気づくことができた・・・と思い、本当にありがたかったです。
よく考えれば、初心者さんとお稽古をしていると、ときどき、似たようなことを感じます。
初心者さんに基本を教えることで、1つ1つの基本動作に対する自分の理解が深まったり、
今回のように、正しくない身体の使い方の原因はどこから来るのか・・・その原因を言語化できるようになったりすることもありました。
自分の稽古だけをしていては、おそらく気づかなかったことに、初心者さんとのお稽古で、たくさん気づかせてもらっています。
正直、昔は、初心者さんを教える係に任命されると、「ええぇ、私も、そっちで、応じ技の稽古とかしたいのにぃ~」とか思っちゃったこともあります。
でも、最近は、初心者さんとお稽古をすることで、また何か大事なことに気づくことができるかもしれない・・・と、前向きな気持ちになっています。
同じ問題を抱えた同志として、これからも一緒に、お稽古頑張って、ともに、課題克服につとめていきたいと思っています。
間違っても、初心者さんの間違いを、あれもこれも正すことに優越感を感じるようなショボい先輩キャットにならないように気をつけながら・・・
そんなわけで、明日も稽古に行ってきまーす♪
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