突き稽古のススメ

今日は、「突き技」を稽古しました。

1)基本の突き技から始まって、

2)攻め入ったときに剣先を中心から少し左右に外してからの突き技、

3)そして最後は、突きの連続技である「突き面」の

3パターンを稽古しました。

突き稽古ってなんか、怖いんだよねー

他の生徒さんの突き稽古を見取り稽古しながら、私は、考えていました。

なんで、突きの稽古って、なんか怖いのかなぁ?

どうして?

心をかっぴろげて、自分に素直になって自問自答してみました。

すると、答えがすぐわかりました。

突き稽古が怖い理由は、

突きを失敗してしまった自分の竹刀が、

相手の鎖骨部分を傷つけてしまったり、

最悪、剣先が突き垂れの下に入ってしまって、

相手の喉元を傷つけてしまったり・・・

そんな恐ろしい光景が自分の頭の中に浮かんできてしまうからだと思います。

面打ちの稽古が、怖い・・・と感じたことは、

一度もないのに、突き稽古はいつも怖いと思う理由はここにあるんだなとわかりました。

なるほどね!

そして、さらに、気づいたことは、

私は、なぜか

おそらく98%の確率で、自分は、突きを失敗すると思っている気がします。

つまり、私は、

失敗する前提で突き技を稽古しようしている、

失敗するので、おそらく、前述の恐怖映像が現実のものとなるやもしれぬ・・・

「ひぃいい、そんなの怖いよー」っというメンタリティーなのだと思います。

しかしながら、なぜ、私は98%もの高確率で、突きを失敗するだろうと思っているのかな?

面の稽古では、98%失敗するなんと思ったことはないのに・・・

どうして?

考えられる理由として思いついたものは、

単純に、「打突部位がチョー小さい」からということでした。

面は、左右広範囲が打突部位とされています。

ある意味、「打ったら、絶対、どっかにはあたるっしょー」的な広さといえます。

小手や胴は、面にくらべれば、打突部位の範囲は狭まってはいますが、突きとくらべたら断然、広い(大きい)といえます。

打突部位の範囲が、面とかとくらべたら、ほとんど”点”ともいえる、「突き」。

成功確率が低くなる・・・と思ってしまうのも仕方ないよね。

でも、待てよ・・・。

突きって、ただ、まっすぐ竹刀を持ってくだけじゃん。。。

面とか他の技は、打突の瞬間までに

振り上げ&振り下ろしの動きと、下半身のはたらきを合わせて云々かんぬんの打突準備動作があるけど、

突きは、「ホイッ」っと、身体ごと、まっすぐ竹刀を持ってくだけだよね。

確かに打突部位は小さいけど、まっすぐ竹刀を運ぶだけでいいなら、よく考えれば、自分が感じているほど、それほど難しい技じゃないのでは?

だとしたら、

ちょっと嬉しいぞ!

失敗したときの恐ろしい恐怖映像のイメージが、とにかく劇的に先走って、

突きは怖い!っと思いこんでしまっていたけど、

そもそも、成功させれば、何も怖れる技ではなく

ただ、真っすぐ、剣先を打突部位めがけて運ぶだけでいいだけだよね

理論的には、おそらく一番簡単な打突動作と思われる突き技を、どうして私は、もっとリラックスして放てないのかな?

よーくその理由を考えてごらん

瞑想キャットのささやきに導かれ、自分が突きを失敗したときの情景を思いだしながら、静かに考えてみます。

突きを失敗したときって、たいてい「あっ!失敗した!」と、すぐわかりますよね。

だって、目の前で、

自分の剣先が打突部位から外れているのが

一目瞭然ですから。

打突部位めがけて、

相手と自分の間にある この短い距離

この短い距離を

ただ、まっすぐに竹刀を持っていくだけなのに!

なんで、それがうまくできないのおお?

頭を抱え、しばらくもがき苦しんだその後、、、

あっ、わかったぁあああ!!

わかりました!わかりました!

わかりましたとも!

ある意味、最も簡単な打突動作であろう突き技が、なかなか、うまくいかないその理由は、

ただ1つ!

それは、

突き技は、ごまかしがきかない技だからではないでしょうか?

つまり、あんな短い距離であっても、

打突部位にたどりつくまでの間に

少しでも下半身の重心バランスが崩れたり

左手と右手の力加減が狂ったり

気持ちの迷いが一瞬よぎったり

そんなことが、ちょっとでもあったら、剣先は、いとも簡単に、打突部位から外れてしまう・・・

それが、突き技なんだと思いました。

基本にとにかく忠実に、

左足、左腰、左腕、左手の働きを感じつつ、

右手と協力したうえで、

身体の重心を感じながら、

強い心でもって、中心を取って、相手に突進していく

この一連の動きを、上手につなぎ合わせることができなければ、

このうちの1つでも欠けてしまったら

うまくいかないのが、突き技、

そして、その失敗が、自分だけじゃなくて

誰から見ても、あきらかなのが突き技。

とにかく、他人も自分もごまかせない技が、

突きってことなんですよね。

ひっくり返して言えば、

突き以外の面・小手・胴技は、打突部位が、広範囲であるがゆえ、

少々、身体のバランスが崩れても、

あきらかな右手打ちになったとしても、

打ち込んだときに、

剣先が打突部位に”当たって”いれば、

なんとなく、自分の技が成功している気分にさせてくれる。上達錯覚ワールドへようこそ!

そう、私にとって、面・小手・胴技は、自分に対してごまかしがきいちゃう技たちであったのではなかろうか?

小学校のときに、何かいたずらして、

でへへー♪っと、ニコっっと笑ってごまかしたら、

「仕方ないわねー」っと言って許してくれた先生がた・・・

こちらの先生がたは、おそらく 面・小手・胴

笑ってごまかせないどころか、ニヤニヤ笑った私に対して、余計に、怒り倍増になって鉄拳を飛ばしてきた先生

この先生は、ズバリ! 突き

そんな感じ?

ううう・・・。

突き技に関する新たな発見あがり、意気揚々となりつつも

面・小手・胴などの他の技に対して、

どんだけ、これまで自分で自分をごまかしてきたんだろう・・・っと、

モヤモヤしはじめちゃった私。

だめだ!

自分をごまかして満足してちゃだめだろう、私!

そんな稽古で意味あるのかー?

うえーん。

結局、またこの顔に戻っちゃったよー

いやー、剣道って深いわ。深すぎるわよ!

でも、今後、突き技の失敗確率が低くなって、

突きを緊張することなく、

リラックスしながらできるようになったら、

それは、自分の身体の使いかたや、手の使い方、気の使い方、すべてにおいて、

まあまあ正しいところに自分がいるはず!っという自信を持てるようになるかもしれないよね。

突き技を制するものは、すべてを制す!かも

そんな風に思って、突きを怖がらずに、ちゃんと向き合って稽古するしかないよね!

もう、ほんとにぃー!!

これだから、剣道やめられなーい💛

明日も稽古いってきまーす♪

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竹刀稽古
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