気剣体一致への長い道のり

剣道をはじめて数年、いや十数年たって悩むことの1つに

「自分の悪いクセがなかなか治らない」というものがあります。

今日は、このことについて、長々と延々と、したためてみようと思います。

そんなに重要なことを書いてないわりに、メチャクチャ長いのでお忙しい方は、お読みにならないことをおススメしますよ

剣道における、いわゆる、「悪いクセ」ってどんなものがあるでしょう?

例えば

打ち込むときに必ず継ぎ足をする

振りかぶりが大きすぎる

構えたときに後傾気味、もしくは、前傾気味になる

利き目(右目)ばっかりで相手を見る

面打ちをするときに、右手がするりと抜け落ちる

面打ちをするときに、右手主導で打つ

などなど、いろいろありますよね。

ちょっと、私の周りを見渡しても、

おやおや・・・

悪癖で悩んでいるのは、自分だけじゃなくて、

剣士の皆さん、なんだかんだこうした自分との闘いを

日々、繰り広げられている様子・・・

みんなも、

悩んでいるんだね

私の場合は、まあ、いろいろありますが、

なんといっても長きにわたって克服できていないのが

「気剣体一致」です もう、口にするのもツライわぁ~

もう、何年も前から、あっちで稽古しても、こっちで稽古しても、

必ず、先生方からご指摘をうけるので、

「これは、いかん!さっさと直さねば・・・」っと、思い、

「手と足一緒!手と足一緒!」っと肝に銘じながら面を打つも、

なかなかなおりません。

半分、プチノイローゼ状態まで陥ったことも・・・

あんまりできないので、どうやらこれは、

自分の身体能力に何か問題でもあるのかしら?とも、思えてきました。

もうやだ・・・

それでも、なんとかなおしたいと思って、

チューダン君にもつきあってもらって、自主稽古の様子を動画にとって

自分の面打ちのイメージと現実を照らし合わせもしました

春せんぱい

一緒に頑張ろう

しかしながら、やっぱり治りません

もう、しらん!っと、なかば、半分、開き直りかけたある日、

ひょんなことから、

突然、気剣体一致の面打ちをすることができたのです。

それは、とある稽古のとき

自分の身体をコントロールすることを覚えましょう・・・という課題のもと

先生から、「気剣体を、あえて一致させずに、打突を先、その後、右足を着地させる【竹刀ファースト】のパターンで、面打ちをやってみてください」と言われたときのことでした。

私は、よし、面打ちが先、足がその後ね、よーし・・・

っと、思ってやってみたところ、先生が

「あれ?やってほしかったこととは違うけど、剣道キャット、それが、気剣体一致の打ちだよ」と、私にむかって言われました。

おい、

気剣体の一致

できてるぞ・・・

え、どゆこと?

まぐれかもしれないので、試しにもう一回、

【竹刀ファースト】をこころがけて面打ちをしてみると

「うん、やっぱり、合ってる」

「それが、気剣体の一致の打ちだよ」

っと、みんなも言います。

できたのはうれしいけど

どゆこと?

わけわかんないよ

つまり、この一件で証明されたことは、

私の身体的能力には問題なく、私のからだは、気剣体一致を行うことは可能だということです。

っちゅーことは、どうやら、私の認識力になにか問題がありそうです。

どこだ?どこだ?どこを、私は、間違って認識してるんだ?っと、

再び、動画を見まくって、その答えを探しまくりました。

その結果、

私は、足と「物打ち」を合わせようとしていなくて、

足と「手」を合わせているんじゃないか?という疑惑が浮上しました。

そう、竹刀を握っている両手部分と、”打ち”を合わせようとしているような気がしました。

面打ちの振りも、スパーっ!っとシャープな素早い振りではないので

足と「手」のタイミングを合わせると、どうしても、剣先(物打ち)が足よりも遅れてしまう

そんな感じになってるんだなと思いました。

なるほど!

そこだ!

それ以降、足と手じゃなくて

足と物打ちを合わせるんだ!

足と物打ち、足と物打ち!っと呪文のように唱えながら面打ちを行いました。

すると、まあ、前よりは、ちょっとましになっては来ている感じはしますし、

実際、周りの皆さんからも、ご指摘をうけることも少なくなってきたのですが

念のために確認。

ゴクリ・・・。

心を鬼にして、自分の面打ち動画を、

恐怖のスローモーション再生してみると

ひぃいいいいいーーーーー!!

やっぱり、ほんの0.5秒とか1秒とかの差ですが、

それでも、やっぱり、まだ、「明らかに」右足が先に落ちています。

たとえ0.5秒、1秒の差であっても、

一致していなければ全く意味がありませんからね

ガーン・・・できていると思ったのに、まだ、できてないじゃん。

っと、ちらっと、ショックをうけてはみましたが、

実は、自分では分かっていたようにも思います。

だって、以前、本当にまれですが、

気剣体一致ができたときに感じた、面打ちの感覚と、

そうでないときの打突の力強さの感覚が全然違うんだもん・・・

そう、あの、気剣体が一致したときの面打ちの感覚は、

すべてが、「さぁ~、皆さんご一緒にぃいいいー」っていう感じで

いろんなものすべてが一緒に重なった感じで

おおおおー!

なんだか、別世界に突入した感じぃ~。

めっちゃ気持ちいいぃ~。

そんな感じがしたんです。

だから、自分が気剣体一致してるか、してないかは、自分でわかっていたんです。

しっかし、

なんだろうなああ・・・・

なんで、まだ、できないのかなあ・・・

再び、心をかっぴろげて自問自答してみました。

身体能力的には、私はできるんだけど

私は、まだ、何か見落としてるっていうか

何かに気づけていないんだろうなあ~

何に、まだ、自分が気づけていないのかなぁ?

うーんうーん・・・

あ!わかった!

ひょっとして!こういうことかも!

はい、ここから、突然、寸劇が始まります

🌸🌸🌸はじまり、はじまりぃ~🌸🌸🌸

あるところに、お母さんと、3人の娘がいました。

長女の左足ちゃんは、そんなに要領がよいほうではありませんが

お母さんに言われたことは、従順に聞いて、まじめにそれを実行しようとします。

「左足ちゃんが、リーダーになって、みんなの背中を後ろから押して前に進むんですよ」・・・と、

お母さんに言われれば、左足ちゃんは、

左足ちゃん
左足ちゃん

うん、わかった、お母さん

と、いって

ちょと日数はかかりましたが、ちゃんとお母さんの言う通りにできるようになりました。

「いい子、いい子、偉いね、よくできたね、左足ちゃん♡」と、

左足ちゃんの頭をなでながら、安心しているお母さん。

二番目の娘の右足ちゃんは、もう、生まれたときから、手がかからない子で、お母さんに言われなくても、場の空気を読んで、自分からすすんでやるべきことをやります。

左足お姉ちゃんが、「さあ、行くよ、みんな!」っといえば、クールに

右足ちゃん
右足ちゃん

オッケー

と、いって、右足ちゃんも、大きく前に進みます。

そんな右足ちゃんを遠くから眺めながら、お母さんは(本当に、右足は、手がかからなくて助かるわぁ)っと”心の中で”思っていました。

さて、末っ子の、左手ちゃんは、甘えん坊で、いつもお母さんの気をひきたがります。

こうじゃなくて、こうよ!っと、何度言っても、

左手ちゃん
左手ちゃん

えへへー

やだやだー

エヘヘー

とか言って

なかなかいうことを聞かない、手のかかる娘でした。

それでも、年月を重ねると、左手ちゃんも、

お母さんのいうことをだんだん聞けるようになっていました。

お母さんは、時間は、かかったけど、ようやく3人協力して、立派に前に進めるようになってきたわね・・・っと、ホッと一息ついたのもつかの間、

ある日、学校から、突然、呼び出しがかかたったのです。

あー、もしもし

お母さんですか?

「お宅の右足ちゃんですが、今日、万引きで補導されました。すぐ学校に来てください!」と。

びっくりしたお母さんは、学校につくやいなや、右足ちゃんを問いただします。

「どうしたの、右足ちゃん!あんたみたいにいい子が、どうしてこんなこと!馬鹿っ!」

バシッ!

ショックでパニくったお母さんは、思わず、右足ちゃんにビンタを放ちます。

すると、堰を切ったように、右足ちゃんが泣き叫びながら訴えます

右足ちゃん
右足ちゃん

うわぁーーん!

「なによ!なによ!お母さんは、いつも左足姉さんや、左手ばっかりじゃん!」

「私のことを、考えてくれたことあるの?」

「私が、今、どこで、何をしているか、気を払ってくれたことあるの?」

「もう、いい子でいるのに疲れた!私だってお母さんに振り向いてほしい!」

お母さんは、ハっ!っとしました。

確かにこれまで、左足ちゃんや、左手ちゃんばかりに気がいってしまって

右足ちゃんが、どこで、何をしているかに思いを向けることをしていなかったのです。

つまり、ほったらかしていました。

もう一度、言います、右足は、お母さんに

”ほったらかされていました”

反省した、3人娘のお母さん、これからは、左足ちゃん、左手ちゃんと同じように、右足ちゃんにも気をかけることを心に誓うのでした。

🌸🌸🌸お・し・ま・い 🌸🌸🌸

って、ブログは、まだ続くよー。おーい。

っていうか、このブログを書いているわたし、

完全に頭がおかしくなってきているのでしょうか?

また、ノイローゼになっているのでしょうか?

と、とにかく、私が、書きたかったことは

わたしが、いまだに・・・

きっと、おそらく、あともう少しのところで、気剣体の一致が、できていない理由は、

多分、私が、右足の動きを感じようとしていなかったことだったと思います。

「足と物打ち」、「足と物打ち」と唱えながらも

実は、まったく自分の右足の動きには、気を向けていませんでした。

打突開始の際には、重心を維持しながら左足から動く動作、

そして、打突にむけての左右の手の使いかたには、意識を払っているのに

打突動作中、右足が、どこにあるのか、

そもそも、右足が、床から離れてから、どれぐらいの時間で着床するのかなんてことも考えたことありませんでした。

右足は、なんとなく勝手になんかやっといてくれるっしょー的な・・・。

ダメダメ!そんなんだから、万引きに走るんだよ

もっと右足の動きを、自分で感じていないとダメなんじゃないかなと思いました。

うむ。

何か1つが欠けた時点で、もう、それはダメ。

いきなり、0点になっちゃう。

剣道って、本当にそうなんだろうなあー、ってあらためて実感。

でも、なんだか、ちょっと、今度こそ、気剣体一致ができそうな予感♡

早く試したい・・・

いやー、私の気剣体の一致への道、めっちゃ長いですねー

今日なんて、🌸寸劇🌸まで入ってましたねー

そんなわけで、気剣体の一致を、

自分の自然な動きとしてできるようになる日を夢みて

明日も稽古に行ってきまーす♪

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竹刀稽古
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