先日もお話しました通り、今年の秋は、腰痛のおかげで、見取り稽古三昧でした。
今日は、この2か月間の見取り稽古で「衝撃の大発見」と、私がひどく興奮していることについてしたためようと思います。
結論から申し上げますと、その大きな発見というのは、
「完璧な一本というのは、唯一無二!」ということです。
言い換えると
「完璧な一本以外は、完璧じゃない!」ということです。
文字にしてしまえば、何言ってるの?あたりまえじゃーん!っと、
皆様に一蹴されてしまいそうなことなのですが、
このことは、私にとって、ものすごく大きな発見でもあり、
同時に、一瞬、頭が真っ白になるくらいの、非常に怖ろしい発見でもありました。

怖ろしい発見?
なにやら、今日は、面白そうじゃな
この2か月間、見取り稽古をしていたとき、私は、ほとんどの稽古を、正面からではなく、稽古者の左半身側から見ていました。
すると、それぞれの生徒さんが、どのように身体を使って、打突に結びつけているかがとてもよくわかりました。
そして、そういった観察を続けていて、あらためて感じたことは
剣道は、ほんとに「物理学」だなぁ・・・。
もっと具体的にいえば、剣道は「運動力学」を理解していないとダメなんだなあ・・・ということでした。

「運動力学」?
うーん、今日は、春センパイが何を言ってるかチンプンカンプンですよー
確かに、「運動力学」などという言葉を使うと、何やらとても難しく感じてしまいますが、
要は、「どうすれば、一番効率よく、自分自身の身体を使って、最大限の力を産み出せるのだろうか?」、このことについて考えていけばよいということだと思います。
私は猫ですから、人間と比べて、身体も小さいので、なおさら、真剣に考えなければいけない点です。すばしっこさでは、人間に勝てるかな?

お稽古相手のほとんどは、
自分より大きくて
力が強い人間だからね
「構えたときに後傾になったり、前傾になったりしてはいけないよ」
「左足のひかがみを曲げすぎてはダメだよ」
「右足で前に行こうとしてはダメだよ、左足をしっかり使うんだよ」
「右手打ちはダメだよ」
「重心を低く、腰で打つような感覚で」
これらの様々な教えの理由は、全て運動力学に基づいているんだなあ~・・・、ということを見取り稽古をしていて本当に痛感しました。
と、同時に気づいたことは、
自分が構えた瞬間から、技を放って残心をとり、再び構えるまでの一連の動作の中には、
「・・・こうすべきである」という、身体の使い方に関する教えが数え切れないくらいあるじゃん!・・・と、いうことでした。

ほんの一瞬の動作の間であっても
沢山、やんなきゃいけないことあるー
ここで、もうひとつ確認しておかないといけないと思うことがあります。
前述のとおり、剣道の動きが、運動力学に基づいているならば
これらの様々な身体の使い方について「正解」は、たった1つなわけです。
ということは、身体の使い方1つ1つを、全部”正しく”やらないと、
正しい一本、すなわち、完璧な一本には結びつかない・・・、そういうことになるのではないでしょうか?
つまり、構えを取るときから、頭の先から足の指先に至るまで、自分の身体の細部が、今どういう状態になっているのかを感じつつ、自分は、正しい身体の使い方ができているのかどうかを確認して稽古を積まないといけない・・・そういうことになるんじゃないですか?

お、お、怖ろしいことに気づいてしまった・・・
以前のブログで、よほど自分を律していないと、剣道稽古には、いろんな落とし穴や、誘惑があって、自分がまだまだ全然うまくできてないのに、なんとなく上達した気分になってしまうことが、結構ある・・・というようなことを書きましたが、今回も、そのことと少し関係があるような気がします(参照ブログ ↓)
こうあるべき・・・といわれる、1つ1つの正しい身体の使い方を、毎回の稽古でしっかりと心がけて、同時に、その都度、自分の身体の細部が、その正しさに向かっていっているかどうかを感じながら稽古をしないといけない。
そして、いつの日か、これらの正しい身体の使い方が、自然にできるようになったときに、自分は、完璧な一本に近づけるのかもしれない・・・。
そういうことなんだ・・・
気が遠くなりそうよ・・・
だから、剣道は、本当に難しいね。そして、だからこそやめられないのかもね。
完璧っぽい一本や、なんちゃって完璧♪とか、なんとな~く完璧とか・・・、完璧以外の一本は、この世の中に、ありとあらゆる形で存在すると思います。だから、自分を律しきれずに、自分をごまかして、上達してる気分になって稽古をすることもできます。
でも、そういう稽古を積んでいった先に、何があるのかな?
やっぱり、剣道を続けるならば、目指すべきものに少しでも近づけるように・・・という思いでやっていきたいですよね。
そうなると、もう、こうなったら、やることは1つしかないですね。
1つ1つの稽古を・・・
つまりは、
1つ1つの構えを、
1つ1つの足さばきを、
1つ1つの打突を、
1つ1つの残心を、
丁寧に、丁寧に、丁寧に・・・
ひたすら地道に・・・
私の猫人生が終わりを遂げるまでの間には、
きっと達成することは叶わないであろう目標であったとしても、
それに少しでも近づけるように最善を尽くす
間違いなく、長い長い試みになるわけですから、
焦らずに
でも、去年よりは今年は、ちょっといいぞ・・・っと、自分自身で思えるように
1つ1つを確実に改善していけるようにやっていくのみです。
怖ろしい大発見ではありましたが、今のうちに気づけてよかったと思って、
また、頑張ろうと思っています。
そんなわけで、明日も稽古にいってきまーす♪

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